Ren Design Studio

DETAILS OF THE WORK

神奈川県立音楽堂 東京混声合唱団 リーフレット

神奈川県立音楽堂における、東京混声合唱団の数年にわたるコンサートリーフレットです。
日本をテーマにしたコンサートが多いので、日本の伝統的な文様やモチーフを作成し和のイメージでデザインしました。
各コンサートとも、プログラムの内容に合わせてグラフィックイメージを作成しています。
曲のタイトルや、歌詞に出てくるモチーフをイラストで表現し、その際、人の歌声の持つ柔らかさも伝わるイラストになるように心がけました。

「日本の合唱の名曲」表面 2014年9月25日
日本の四季の歌、作曲家の歌を中心にしたコンサート。
指揮者山田さんの音楽監督就任記念のコンサートでもあったので和風のお祝いのイメージにし、プログラムの四季の歌をイラストで表現。
イラストは和風で。さらにモダンな印象も出すため線画ですっきり表現しました。

「日本の合唱の名曲」裏面 2014年9月25日
裏面は表面のイメージを踏襲しています。山田さんの音楽堂への思いを語っていただいた文章をメインにしました。
また、下部のアクセス情報では、ホールに行くためのバス情報を地形の断面図を作成してわかりやすく図解しました。

「東京混声合唱団 特別演奏会」表面 2015年9月11日
アメリカの歌と、武満徹さんの歌のコンサート。
武満さんの「風の馬」をイメージしたイラストをメインにしました。
「風の馬」とはチベットの色とりどりの布を結びつけた縄(祈祷旗)のことです。
遥かな高原を風が吹き渡るイメージ、歌声のイメージを水彩画で表現しました。
その上に曲名を全曲がわかるよう、画面全体に入れています。
アメリカの歌はイエロー系、武満さんの歌はブルー系に収まるようイラストの色を配しました。

山田さんシリーズ公演のマーク
2016年から音楽堂で始まった山田さん指揮の東京混声合唱団コンサートシリーズのシンボルマーク。
山田さんの周りの円は01、02等の0と、日本の和のイメージを表しています。
全体を朱色、数字の色のみを金色を帯びた濃いオリーブブラウンにし、色でも和を表現しました。

「東京混声合唱団 特別演奏会」表面 2017年8月29日
谷川俊太郎さんの詩の合唱曲をメインとしたコンサート。
また、バレエとコラボレーションの初演曲も目玉の一つでした。
イラストのモチーフは谷川さんの詩。そこにバレエダンサーの踊っている写真を配置し、一目でバレエの演目があることがわかるようにしました。

「横浜能楽堂で聴く伝統芸能と合唱の出会い」表面 2018年8月23日
音楽堂が改装のため休館している際に、隣接する横浜能楽堂で合唱のコンサートが実現しました。能楽堂の舞台に演奏者がのる、という大変珍しいコンサートでした。
その点を一番のアピール点とし、表面全体に能楽堂の舞台を配置、そこに合唱団の写真を重ねました。
タイトル周りには鳳凰の線画イラストを書き起こし、伝統芸能のイメージを強めました。